富山の祭
蜃気楼 と ホタルイカ
5月1日/御車山祭(高岡)
太閤秀吉が、御陽成天皇を京都聚楽第に迎えた時の山車を加賀藩祖前田利家が拝受。利長が京都祇園祭に倣って鉾山に改造させ、曳き回したのがはじまり。高岡名工の技術の粋を結晶させた華麗な七本の御車山がみもの。
5月1・2日/夜高祭(福野)
慶安の昔、神明社創建の際、伊勢神宮から御分霊を奉迎したとき、夜に入ったことから各家があんどんを持ち出して倶利伽羅峠まで迎えたという故事による。世にケンカ夜高として知られ深夜に引き合い(ケンカ)がある。
5月3日/よいやさ祭(井波)
京都伏見稲荷祭の形式を伝え、金色に輝く豪華絢爛たる六基のみこしを揃いのはっぴ姿も勇ましい若衆がかつぎまわる。一基48人の担ぎ手が必要。井波彫刻の技を示す獅子頭をつけた「むかで獅子舞」もくりだす。
5月3日/曳山祭(八尾)
八尾曳山は、江戸時代の町人文化の粋を集めた彫刻山で、囃子は笛・太鼓・三味線を用いて典雅な調子を整えている。夜は、1,000余個の提灯をつける提灯山にかわる。
5月4・5日/城端曳山祭(城端)
剣鉾・傘鉾と独特の庵屋台、京都祇園祭の山車、飛騨高山祭の屋台と並び称される。豪華絢爛たる六本の曳山が御神輿を先導する古い神迎え神事を今に伝える祭礼行事。庵を所望する家ごとに山車を止め、粋な端唄を披露し、しっとりとした情緒をいまに伝える。
5月14・15日/伏木曳山祭(高岡市伏木)
別名「けんか山」「勇み山」「かっちゃい」とも呼ばれ、夜遅くまで勇ましい山鹿流出陣の太鼓ばやしとともに500個の提灯をつけた山車が町を曳きまわり、ぶつかりあう。
5月17〜18日/岩瀬曳山「喧嘩山」(富山市岩瀬)
その年の世相・ニュースを判事物で表現する曳山祭。深夜、山車の曳き綱を引いて山車同士をぶつけると、土ほこりとどよめきが湧きあがり祭はクライマックス。荒っぽさは富山一。
六月第一金・土曜日/津沢夜高祭り
螢火が川面にうつるころ、五殻豊穣を祈って高さ7メートル、長さ12メートルにも及ぶ夜高あんどんが繰り出す。
この祭りのメインイベントは双方の夜高あんどんが2度ぶつかり合う「喧嘩夜高あんどん引き廻し」。
6月第二金・土曜日/夜高行燈(砺波市)
散居村の砺波では田植えも終えたころ、拍子木や歌や太鼓に包まれて続く極彩色の夜高の行列は初夏の風物詩。
7月22〜28日/虫干法会(城端町善徳寺)
年一回の虫干しで900余点の国宝級の寺宝、法宝物が一般に公開される。
この期間中に奇習磐持講や蓮如太鼓曲打共演会等の催しがある。
8月7・8日/たてもん祭り(魚津市諏訪神社)
80余りの提灯を吊るした「たてもん」を曳き回し、海上安全と豊漁を祈願する勇壮なまつり。たてもん祭りをメインに花火大会、灯ろう流し、せり込み蝶六街流しなどがある。
9月1〜3日/おわら風の盆(八尾町)
二百十日の風が吹く1・2・3日、坂の町八尾は哀調をおびた胡弓の音が、夜の白むまで響き渡り、人々は踊りに酔い痴れ、小さな町はおわら一色になる。
9月6日/子供奴 (富山市草島)
こどもが奴に扮して大名行列する。法被に前掛け、脚絆、手甲、地下足袋を着け、髭も描く。
9月14〜16日/城端むぎや祭(城端)
平家の落人が唄い伝えたといわれ、国の指定無形文化財である麦屋節、コキリコ節、古代神等が唄い踊られる善徳寺境内が好い。
9月23・24日/奇祭つくりもんまつり(福岡町)
三百年前から地蔵祭が盛んで町内約20体のお地蔵さんを供養し、野菜中心に様々なものをお供えとして作り出すユーモラスな祭。H13年キ゛ャラリー
9月23〜26日/こきりこ祭り(五箇山平村上梨・白山宮)
後醍醐天皇の霊祭りとして、こきりこ踊りが白山宮に奉納される。108枚の板を重ねて編んだササラは、108つの煩悩が救われるといい、信仰につながる祭りでもある。民謡の宝庫だ。
10月1日新湊曳山まつり
13本の曳山は、典雅な曳山囃子を奏でつつ荘重な軋みを響かせ、神輿渡御に供奉して曳かれ、昼は「花山」、夜は「提灯山」にしつらえ町中を練り廻る姿は、絢爛豪華そのものであり、築山が素型とされる。勢揃いすると圧巻。
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